電通テックはこのほど、環境負荷低減を意識した段ボール製プロダクトブランド『danbal（ダンバル）』の展開を開始した。　

　『danbal』は、強化段ボールを使った椅子やデスク、ゴミ箱、パーテーションなどの什器類をシリーズ化したブランド。イベントでの休憩所や商談スペース、キッチンカーなどの店先に置く飲食スペース、避難所や集会所の設備などを主な用途として開発された。同社クリエーターのアイデアと、段ボールメーカー豊栄産業の技術力によって、段ボール製ながら高い耐久性と携帯性を実現しており、イベントや展示会でのエコ演出をはじめ、店舗やオフィスなど、さまざまなシーンで企業のSDGsへの取り組みなどを効果的にアピールできる。また、オリジナル什器など、各社のニーズに合わせたオリジナルプロダクトの開発も可能。

　『danbal』を共同開発した豊栄産業は、「紙・段ボール」を使ったパッケージやディスプレイの設計製造を得意とする設計クリエーター集団。一般段ボールのほか重量梱包事業を展開しており、従来、木材を使用していた重量梱包において、強化段ボールによる梱包を提供している。強化段ボールは木材と同等の強度を持つほか、環境面やコストなど多くのメリットを備えた素材であり、同社では独自の設計技術で特許申請中の商材もある。

 

　『danbal』で使用する段ボールは、通常品の約２倍の強度を持つ強化段ボール。格納性に優れた設計を施すことで、長期間の使用と軽量かつコンパクトな持ち運びを可能にした。また、使用後は資源ごみとしてリサイクルできる。ラインアップは、格納性に優れ備蓄や運搬に便利な「１シリーズ」（チェア、ベンチ、デスク、テーブル、パーテーション）と、エコ空間を演出する「２シリーズ」（キューブチェア、スクエアテーブル、ハニカムスタンドテーブル、ダストボックス）。現在開発中の製品もあり、今後順次リリースしていく予定。

　『danbal』の詳細はwebサイト（https://www.dentsutec.co.jp/showroom/danbal/）を参照。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future2/17号」より