ユポ・コーポレーションはこのほど、テープ用原紙を想定した合成紙ユポの新製品『SKS 45』と『STS 50』を発売した。これにより、テープ原紙用途に本格進出する。
『SKS 45』は、ユポの持つ耐久性や優れた印刷適性はそのままに、ユポ最薄45μm(従来品比20%減)を実現した薄手タイプのテープ用ユポ。薄くて軽量なため、テープ状に加工した際に長尺でも直径が小さく、コンパクトな軽いテープに仕上げられる。用途としては、強度が必要で意匠性の求められるテープ、薄さ・軽量性が求められるコンパクトなテープやラベルなどを想定している。
また『STS 50』は、テープに適した厚み55μmを実現すると同時に、ミクロボイドを制御する独自技術により、「手で横方向に切りやすい」という特性を付与した易カットタイプ。ハサミやカッターなどが持ち込めない作業現場でも手で切って貼ることが可能。手で簡単に開封できるので消費者にとっても便利で、またユポ本来の特徴である強度や耐水性により、屋外使用や輸送にも適している。用途としては、易カット性の求められる各種テープや封かんラベル、結束テープなどを想定している。
これまでのユポは、厚みの制約上、工業用クリーニングテープやセキュリティテープとしての使用に留まっていたが、新製品は、ユポの基本特性を備えつつ、従来品にはない薄さを実現しテープ用原紙としての展開を可能にした。国内合成紙トップシェアのユポが、テープ用原紙に用途を広げることで、多様なニーズに応えていく。
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/30号」より