日本製紙連合会が集計した2月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△5.7%の182.0万tと7ヵ月連続の減少(以下、「%」表記は前年同月比)。うち紙は△6.8%の96.9万tで7ヵ月連続の減少、板紙は△4.4%の85.0万tで5ヵ月連続の減少。主要品種の国内出荷は、月末に買いだめ騒動が起きた衛生用紙を除き前年同月を下回った。特に際立ったのは、衛生用紙の+15.1%と塗工紙の△15.1%。
紙・板紙のメーカー輸出は+23.2%の14.6万tで2ヵ月連続の増加。うち、紙は△9.1%の7.4万tで16ヵ月連続減、板紙は+93.1%の7.2万tと3ヵ月連続の増加。紙はアジア向けを中心に減少し、板紙は東アジア、東南アジア向けが増加した。
紙・板紙の在庫は前月比+1.5万tの222.4万tで2ヵ月連続の増加。うち紙は、衛生用紙が減少したが新聞用紙、印刷・情報用紙、包装用紙が増加して同+0.2万tの145.4万t。板紙は段ボール原紙、白板紙ともに増加して同+1.3万tの77.1万t。いずれも2ヵ月連続増。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△7.5%の17.7万tで28ヵ月連続減。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△12.3%の51.8万tで7ヵ月連続の減少。メーカー輸出は△6.8%の4.8万tで16ヵ月連続の減少。
*包装用紙…国内出荷は△5.0%の5.5万tで11ヵ月連続減。メーカー輸出は△19.4%の1.4万tで5ヵ月連続減。
*衛生用紙…国内出荷は+15.1%の16.5万tで5ヵ月ぶりの増加。
*段ボール原紙…国内出荷は△4.3%の68.1万tで5ヵ月連続減。メーカー輸出は+99.3%の7.0万tで3ヵ月連続の増加。
*白板紙…国内出荷は△6.0%の10.8万tで7ヵ月連続の減少。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/6号」より