大王製紙グループのダイオーエンジニアリングはこのほど、RFIDソリューションサービス「SpeeMa(スピーマ)」から、液体、金属、積層などの特殊環境に対応したタグの提供を開始した。
同社では、貼付する商品に合わせて最適なインレイ(ICチップにアルミニウム素材のアンテナを接続したもの)や、タグ・ラベル・カードの組合わせを提供している。これまでの一般的なRFIDタグは、電波が液体に吸収されるため不向きとされている液体容器や金属部品、積層された商品の管理など、電波通信に影響を与える環境下での使用については、特殊なケースにタグを封入したり、タグに特殊な加工を施して対応していた。
しかし、今回提供を開始したRFIDタグは、これらの環境下でも特殊な加工なしで使用できる。液体対応のタグは、独自開発のアンテナデザインによりペットボトルなどの液体容器に直接貼付しても、電波が液体に吸収されることが少なく、幅広い周波数帯で使用可能。金属対応のタグは、独自のラベル加工とアンテナデザインにより、建設資材、PC、金属部品などに直接貼付しても、金属による電波障害を軽減し通常タグと同等の通信が可能。また積層対応タグは、積層状態であってもそれぞれの電波干渉を抑え、高精度に読み取ることができる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/6号」より