日本製紙連合会は、2月のパルプ、パルプ材速報と1月の古紙需給統計を発表した（％表記は、特に記載がない限り前年同月比）。

■パルプ速報（2月）

　製紙パルプ生産量は△5.0％の65.4万tで、7ヵ月連続の減少となった。このうち、BKPは△5.9％の52.7万tで6ヵ月連続減、UKPは＋6.5％の8.5万tで2ヵ月連続増。

　製紙パルプ販売は△14.9％の7.5万tで2ヵ月連続の減少。うち、BKPは海外市況が芳しくないこともあり輸出が9ヵ月連続減となったため、△19.7％の5.2万tと7ヵ月連続減。UKPは国内販売の前年割れが響き、△2.3％の2.1万tと6ヵ月ぶりの減少。在庫は、BKPが12.6万tで前月比＋3.3％となり2ヵ月連続の増加、前年同月比も＋12.1％で2ヵ月連続増。UKPは3.2万tで前月比は5ヵ月連続増の＋11.1％、前年同月比は＋12.0％で3ヵ月ぶりの増加。

■パルプ材速報（2月）

　パルプ材消費は、パルプ生産の前年割れを受け、△3.8％の123.9万tと5ヵ月連続の減少。うち針葉樹は＋0.2％の38.0万tで5ヵ月ぶりの増加、広葉樹は△5.4％の85.9万tで6ヵ月連続減。

　集荷は、△3.7％の122.2万tで6ヵ月連続の減少。このうち、国産は△3.1％の35.1万tで4ヵ月連続減。国産の内訳は、針葉樹が5ヵ月連続減で△2.5％の26.0万t、広葉樹は△4.8％の9.1万tで2ヵ月連続減。また、輸入は△4.0％の87.1万tで6ヵ月連続の減少。輸入の内訳は、針葉樹が△11.1％の9.4万tで4ヵ月連続減、広葉樹は△3.0％の77.7万tで6ヵ月連続減。

　在庫は、前月比△2.3万tの162.3万tで3ヵ月連続の減少。前年同月比は△0.3％。維持月数は前月から横ばいの1.3ヵ月。

■古紙需給（1月）

　古紙入荷は△5.7％の130.1万tで4ヵ月連続の減少。うち新聞古紙は△18.8％の22.7万tで6ヵ月連続の減少、段ボール古紙は△ 3.7％の70.4万tで4ヵ月連続の減少となった。

　消費は、古紙配合率の高い新聞巻取紙や段ボール原紙の生産減が響き、△3.6％の128.9万tと12ヵ月連続減。在庫は＋4.8％の73.3万t（前月比は＋1.7％）。輸出は、＋27.2％の23.3万tとなり3ヵ月連続の増加。最大の輸出先である中国向けの減少は続いているものの、ベトナムや台湾など東南アジア向けの段ボール古紙の輸出が増加したことが寄与した。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future4/13号」より