北越グループはこのほど、2020年4月~30年3月の10年間を期間とする長期経営ビジョン「Vision2030」と、その第一ステップとして20年4月~23年3月の3年間を期間とする「中期経営計画2023」を策定した。
長期ビジョンでは、目標とする企業グループイメージとして、「環境経営を基軸として持続可能な社会の発展に貢献する企業」、「多様な労働力と最新技術を活用し、時代に適応した新たな事業領域に挑戦する企業」、「夢・希望・誇りが持てる働きがいのある企業」の3つを掲げ、「中期経営計画2023」では、次の経営指標と基本方針を策定した。
<連結経営指標(2022年度)>
▽売上高:2,800億円▽営業利益:150億円▽経常利益:200億円▽当期純利益:150億円▽ROE:7.0%▽EBITDA:350億円
<基本方針>(要約)
■事業ポートフォリオシフト…中核となる新事業を国内外で開拓し、事業ポートフォリオシフトを加速。
■海外事業拡充…主力事業を集中的、一括的に管理する体制を整備。M&Aなどにより海外事業を拡大。
■国内事業強化…最適生産体制の構築、物流改革などで既存事業の収益力を強化。段原紙のコア事業化、紙加工事業の拡充。
■ガバナンス経営強化…連結経営内部統制会議の開催、グループ統制管理室の機能強化で内部統制を強化。監査役室(監査役の補助使用人)を置き監査の実効性を高める。
■SDGs活動推進…「グループ環境目標 2030」の取組み、プラスチック代替材料など環境配慮型商品の開発、働き方改革などを推進。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/8号」より