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紙の業界ニュース

2020/07/02

決 算

=紙パの2020年3月期・=
 前号に続き、紙パ関連各社の2020年3月期決算(19年4月~20年3月)を紹介する。なお、掲載7社のうち3社が、新型コロナの影響を算定困難として2021年3月期予想を未定としている。以下、連結、単位100万円、( )内は対前期増減率、〈 〉内は前期の実績値。
【紙加工】
■スーパーバッグ
〔2020年3月期〕
 売上高 31,895 (△3.3%)
 営業益 477 〈△206〉
 経常益 476 〈△164〉
 当期益 351 〈△933〉
〔2021年3月期予想〕
 ~未定~
○紙製品事業…売上高は前期比△2.6%、セグメント利益は同+51.7%。主力の手提袋、角底袋、平袋、紙器の販売金額減少などにより減収となった。利益は、生産効率向上、コスト削減、仕入品の利益率改善、販売価格修正に加えて販管費が減少したことから、増益となった。
○化成品事業…売上高は前期比△5.9%、セグメント利益は同+247.4%。主力のレジ袋、ポリ手提袋、おむつ用製品の販売量・金額減少などにより減収となった。利益は、原材料・仕入品の価格低下や販管費減少により大幅増益。
○その他事業…売上高は前期比+0.1%、セグメント損益は黒字転換して67百万円(前期は△1百万円)。
■昭和パックス
〔2020年3月期〕
 売上高 21,434 (△1.8%)
 営業益 1,361 (△10.6%)
 経常益 1,505 (△9.8%)
 当期益 1,035 (△10.3 %)
〔2021年3月期予想〕
 売上高 19,640 (△8.4%)
 営業益 875 (△35.7%)
 経常益 1,016 (△32.5%)
 当期益 700 (△32.4%)
 海外事業は年度当初から景気減速の影響を受けたが、国内は2Qまでは顧客の素材産業に大きな変動がなく、原材料価格も安定していたため、概ね順調に推移した。しかし3Qに入ると国内でも景気減速が明らかとなり売上に影響が及び、4Qはそれがさらに強まった。
○重包装袋…売上高は前期比△1.7%、セグメント利益は同△9.6%。クラフト紙袋の売上量は、主力の合成樹脂用途が大きく減少したほか、化学薬品、砂糖・甘味用途も減少し同△4.4%。子会社の売上量はタイ昭和パックス△10.9%、九州紙工△5.0%、山陰製袋工業+0.1%。
○フィルム製品…売上高は前期比△2.0%、セグメント利益は同+6.6%。売上量は産業用が増加、農業用が減少し、合計では△1.2%。
○コンテナー…売上高は前期比△7.9%、セグメント利益は同△78.1%。
○不動産賃貸…売上高は前期比△1.9%、セグメント利益は同△8.3%。
 2021年3月期は、変動要素が多い現時点では、減収減益を覚悟せざるを得ないと見込んだ。
■大石産業
〔2020年3月期〕
 売上高 19,145 (+1.9%)
 営業益 997 (+31.3%)
 経常益 1,187 (+25.7%)
 当期益 827 (+43.4%)
〔2021年3月期予想〕
 売上高 20,300 (+6.0%)
 営業益 1,045 (+4.8%)
 経常益 1,250 (+5.2%)
 当期益 835 (+0.8%)
 売上高は、フィルム製品、海外重包装袋は減少したが、1Qにグループ化した柳沢製袋の売上貢献に加え、樹脂成型品が順調に推移し増収となった。利益は、パルプモウルド製品のコストダウンや段ボール部門の収益改善により増益。
○緩衝機能材事業…売上高は前期比+3.1%、セグメント利益は同+37.3%。パルプモウルド部門は畜産物・青果物分野が堅調で増収。段ボール部門は、加工食品や紙・木工・繊維加工品向けなど工業品分野が減少して減収。成型部門は樹脂成型品の生産が軌道に乗り増収。
○包装機能材事業…売上高は前期比+1.6%、セグメント利益は同+3.1%。フィルム部門は食品容器用フィルムが減少し減収。重包装袋部門は、海外は減収も国内は化学薬品分野の堅調と柳沢製袋の売上貢献で増収となり、全体でも増収。
○その他…売上高は前期比△10.1%、セグメント利益は同+10.5%。
 2021年3月期予想は、現時点では新型コロナの影響を織り込んでいない。
■野崎印刷紙業
〔2020年3月期〕
 売上高 14,804 (△2.4%)
 営業益 36 (△73.4%)
 経常益 46 (△68.5%)
 当期益 △616 〈△48〉
〔2021年3月期予想〕
 ~未定~
 受注競争激化により売上が減少し、また利益も、原材料価格の続伸や物流経費上昇により厳しい結果となった。最終損益は、固定資産の減損損失約4億円を特損計上したことなどにより赤字となった。
○商業印刷部門…企業の経費削減に伴う印刷物の受注減や、美術印刷物の競争激化による受注停滞により売上高は前期比△6.7%。
○包装資材及び紙器、紙工品部門…売上高は前期比△2.7%。紙器は増加したが、包装紙・紙袋類やビジネスフォーム類は減少した。
○情報機器及びサプライ品部門…売上高は前期比+0.5%。情報機器類は省力化機器の受注が増加。
○その他部門…売上高は前期比△8.2%。
■ニッポン高度紙工業
〔2020年3月期〕
 売上高 13,099 (△8.9%)
 営業益 995 (△26.1%)
 経常益 970 (△26.1%)
 当期益 691 (△53.8%)
〔2021年3月期予想〕
 売上高 12,500 (△4.6%)
 営業益 900 (△9.6%)
 経常益 900 (△7.3%)
 当期益 600 (△13.2%)
 電池用セパレータがリチウムイオン電池用を中心に大幅伸張したが、主力のコンデンサ用セパレータの需要が回復に至らず減収となった。利益面は、減収と原価率上昇などにより減益。当期純利益は、前期には子会社譲渡に伴う特別利益があったため減少幅が大きい。
○コンデンサ用セパレータ…売上高は前期比△14.8%。世界的な自動車生産台数減少の影響が大きく、また工作機械などの産業機器向けの需要低迷もあった。
○電池用セパレータ…売上高は前期比+45.6%。海外で風力発電やスマートメーター向け電気二重層キャパシタ用が好調だったことに加え、車載向け大型リチウムイオン電池用の需要が拡大した。
 2021年3月期予想は、夏場から秋口にかけて新型コロナの影響が最も大きく、年明け以降、徐々に事業活動が回復する前提で算出した。
■中央紙器工業
〔2020年3月期〕
 売上高 10,462 (△15.0%)
 営業益 642 (△21.8%)
 経常益 741 (△18.3%)
 当期益 489 (△15.6 %)
〔2021年3月期予想〕
 ~未定~
 4Qでの需要の落ち込みに加え、中国事業のスキーム見直しにより、中国分が連結計上されなくなったため減収減益となった。
■大村紙業(非連結)
〔2020年3月期〕
 売上高 5,262 (+0.9%)
 営業益  312 (+54.9%)
 経常益  321 (+57.8%)
 当期益  153 (+26.4%)
〔2021年3月期予想〕
 売上高 4,897 (△7.0%)
 営業益 214 (△31.2%)
 経常益 211 (△34.0%)
 当期益 127 (△17.3%)
 段ボール原紙の大幅値上げを受けて、段ボール製品の価格改定に取り組んだ結果、ある程度の成果を得たこと、また当事業年度の設備投資を削減・延期したことにより、増収増益となった。段ボールシート生産量は前期比△7.1%の5,400万・、段ボールケース生産量は同△11.7%の3,300万・。
 品目別売上高は、段ボールシートが前期比+13.2%の1,147百万円、段ボールケースが同△4.1%の3,267百万円、ラベルが同△2.5%の169百万円、その他(主に包装資材)が同+9.2%の677百万円。
 2021年3月期は新型コロナの影響により受注減が見込まれるが、業績予想は現時点で入手できる情報に基づき可能な範囲で算定した。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/29号」より
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