丸富製紙はこのほど、主力ジャンルであるプリントトイレットペーパーの新製品として、新しい特殊印刷製法を採用した、透かし模様入りのトイレットペーパーを開発、特許を出願した。
プリントトイレットペーパーは、今後も市場での伸長が見込めるカテゴリーであり、同社ではカラー(1~3色)インクを使用した花柄やキャラクターものなどの付加価値商品を展開している。しかし、カラープリントの場合、拭き取り時の健康状態が確認しにくく、色によっては誤解を生みやすいなどの課題もある。また、人によってはトイレットペーパーの“白さ”にこだわる人もいる。
そこで同社は、「透かし和紙の模様のように、白い紙にも映える特殊印刷製法を生み出せないか」と開発に着手。そして、透かし模様のようなプリントを表現するためインク内の顔料や粘度を調整し、また白い紙でも透かし模様が見えるよう叩解度などの原紙スペックで印刷部分の不透明度を調整、その結果、従来にない白インクのプリントロールを実現させた。今後は、これまでにない「透かし模様プリントロール」として、幅広いジャンルで商品展開していく。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/20号」より