大王製紙は、プラスチック代替可能な高密度厚紙に耐水性・耐油性を付与した『エリプラ+(プラス)』(全6種)を開発、このほど原紙(巻取・平判)の販売を開始した。
『エリプラ+(プラス)』は、海洋プラスチックごみ問題が注目される中、昨年5月に販売を開始したプラスチック代替素材『エリプラペーパー』(全6種)の新ラインアップ。新たに耐水性・耐油性をプラスした製品で、食品容器をはじめ幅広い用途への展開が期待できる。揚げ物・炒め物・スープなど水分や油分を多く含む食品のテイクアウト容器や、アウトドアで使用する紙皿・ボウル・スプーンなどにも使いやすい剛性があり、電子レンジでの温めにも対応している。
プラスチック代替を目指して開発された『エリプラペーパー』は、「Eliminate Plastic(脱プラスチック)」の頭文字から名付けられた。これまで、ナイフ・ピックといったカトラリー、ハンガーなど、さまざまな生活アイテムに活用されてきたが、今回の『エリプラ+(プラス)』の投入により、さらに用途を広げていく。両製品の特徴は次の通り。
○エリプラペーパー…▽必要な剛性を1枚の紙で実現(厚み0.42・~1.3・)▽生分解性あり▽食品衛生法 食品・添加物の規格基準 に適合▽蛍光染料の溶出がない▽バージンパルプ100%で森林認証紙としての供給も可能
○エリプラ+(プラス)…▽プラスチックフィルムを使わずに耐水性・耐油性を付与(電子レンジにも対応)▽食品用容器で使用可能
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/3号」より