大王製紙はこのほど、0～2歳の赤ちゃんを持つ新米ママ・パパ300人と、出産予定のプレママ・パパ200人を対象に、おむつ替えに関する実態調査を実施した。

　それによると、新米ママ・パパの1日のおむつ替え回数は、平日がママ5.6回・パパ3.6回、休日がママ5.8回・パパ4.8回と、平日・休日ともにママの方がおむつ替え回数が多かった。また、「配偶者のおむつ替えへの満足度」は、パパの93.3％が妻のおむつ替えに満足しているのに対し、夫のおむつ替えに満足しているママは75.3％だった。

　9～12月に出産予定のプレママ・パパに、「自分でおむつ替えをしたいか」と聞くと、プレママ88.0％、プレパパ62.0％が「自分でやりたい」と回答。一方、同じ質問を新米ママ・パパにすると、新米ママ68.0％、新米パパ48.7％となり、おむつ替え意向は低下した。「実際にやってみると想像以上に大変だった」ことが伺える。　

　新米ママ・パパにおむつを選ぶ時の重視点を聞くと、「モレにくさ」（92.7％）、「かぶれにくさ」「ズレにくさ」「吸収性」（ともに89.0％）が上位に挙がった。“モレない”と“かぶれない”がおむつ選びの基準となっていることが分かる。

　次に「かぶれにくい紙おむつを知っているか」と聞くと、58.0％が「知っている」と答え、その条件としては「通気性の高さ」（83.0％）がトップだった。おむつかぶれには、刺激や乾燥から肌を守り、水分の減少を防ぐことが重要だが、「素材の刺激が少ない」（50.0％）や「保湿性が高い」（24.0％）を選択した人は少なかった。こうした結果を反映してか、新米ママ・パパの77.0％が、赤ちゃんのおしりの肌トラブル（おむつかぶれ）を経験していた。

　赤ちゃんの肌の特徴を正しく理解しているかどうかを探るため、新米ママ・パパに「赤ちゃんの肌の特徴についてあてはまると思うこと」を聞くと、「多くの水分を含んでいる」（78.0％）、「生後2～4ヵ月以降は皮脂の分泌量が多くなっている」（63.7％）、「おむつかぶれを防ぐには、おしりを乾燥させることが一番重要」（62.0％）が上位に挙がった。

　しかしこれには誤解があり、赤ちゃんの肌は、実は大人に比べて水分の保持量（保水力）が少なく、角層も薄く肌のバリア機能も不安定。水分が多そうに見えるが、保持機能が弱いため水分はどんどん蒸発している。そこで、新米ママ・パパに赤ちゃんの肌の特徴を伝えた上で改めて聞くと、ほぼ全員が「保湿が重要」（94.7％）と答え、おむつは「保湿を重視した」（89.3％）、「肌への刺激が少ない」（92.0％）ものを選びたいと回答した。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future10/12号」より