大王製紙グループの大王パッケージは10月1日、段ボールケース・紙器製造会社の寄居印刷紙器(埼玉県本庄市)の全株式を取得し、子会社化した。
大王パッケージは、国内に13工場を配置して全国に段ボール製品を提供しており、広域ユーザーの利便性を高めると同時に、地場ユーザーへのきめ細かい製品供給のため、一層の事業強化に取り組んでいる。一方、1965年に設立された寄居印刷紙器は、段ボールケースと紙器製品の製造販売を手掛け、埼玉県北部や群馬県を中心に、地場の優良な顧客基盤を持つ。
両社は今後、協業によるエリア拡大、設備の有効活用、配送の効率化に加え、工場立地や事業戦略的に親和性の高い、ダイオープリンティング(商業印刷、ラベル)、三浦印刷(商業印刷、POP)、大和紙工(貼箱)などのグループネットワークを活用し、得意先の相互紹介や共同営業によるシナジー効果を発現していく。
【寄居印刷紙器】▽本社:埼玉県本庄市▽資本金:1,000万円▽株主:大王パッケージ100%▽事業:段ボール・紙器製品の製造、販売▽売上高:7億円(2020年4月期)▽従業員:48名
【大王パッケージ】▽本社:東京都千代田区▽資本金:3.1億円▽株主:大王製紙100%▽事業:段ボール・ディスプレイ製品の製造、販売▽売上高:433億4,900万円(2020年3月期)▽従業員:1,069名
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/19号」より