レンゴーは、日本包装技術協会が主催する「2020日本パッケージングコンテスト」で、次の通り6部門7作品が入賞した。

【ジャパンスター賞：日本貿易振興機構（ジェトロ）理事長賞】「白鶴 浮世絵ラベルシリーズ」…浮世絵をモチーフに、日本文化である日本酒を世界に発信するギフトケース。ケースの正面と側面を並べると一枚の浮世絵になり、また置き方を変えれば屏風のようなディスプレイにもなる仕掛けで、インパクトのある売場作りが可能。インバウンドや日本酒初心者など、新たなターゲット層を開拓した（白鶴酒造との共同開発）。

【包装技術賞：テクニカル包装賞】「圧力スチームクッキング調味料」…店頭で簡単に開封、直接棚に陳列できる、調味料パウチ用の段ボールケース。中間箱をなくしてパウチを直接段ボールケースに入れることで、包装使用量を削減。ケース側面のミシン目により、2アクションで開封できる（味の素との共同開発）。

【包装技術賞：テクニカル包装賞】「JA全農やまなし デジパケ直売所配送用ケース」…プレプリント・デジタル印刷の高精細な再現性と可変印刷を活かした『デジパケ』による、デザイン性の高い段ボールケース。トリックアート風の3つのデザインから選べる（全国農業協同組合連合会山梨県本部との共同開発）。

【包装技術賞：ロジスティクス賞】「『キシリクリスタル』簡単陳列！販促輸送兼用箱」…段ボールケース上部のカバーを取り外すだけで陳列でき、多段積みも可能。同梱のPOPを差し込めば、店頭でのアイキャッチになる（春日井製菓との共同開発）。

【包装部門賞：飲料包装部門賞】「スターバックス コーヒートラベラー」…約12杯分のコーヒーをテイクアウトできる容器。片手で持ち運べて中身が漏れない、容器内にコーヒーが残らないなど、構造にさまざまな工夫を施した。廃棄のしやすさも考慮されている（スターバックスコーヒージャパンとの共同開発）。

【包装部門賞：POP・店頭販売包装部門賞】「鏡開きキット」…改元祝いキャンペーンにあわせ、ヱビスビール（24缶入）に添付された景品。菰樽型のケースで、天面のフタとなる木目調の鏡板は、叩き開くと簡単にはじけて落ちる形状とし、本物の木を叩いたような感覚と音の再現性を目指した（サッポロビールとの共同開発）。

【包装部門賞：輸送包装部門賞】「『ブレンディ』ボトルコーヒー用2方式簡易開封段ボール」…店頭での作業負荷軽減とプラごみ削減を実現した新規形態の段ボールケース。開封用プラスチックテープを使わず、ケースの天面と側面部に開封用ミシン目を入れた。開封方法を選べる2WAY OPEN（味の素AGFとの共同開発）。

 

「大阪サクヤヒメ表彰」で活躍賞を受賞

　またレンゴーでは、中央研究所商品開発第一部商品開発第二課長の堀美智子氏が、大阪商工会議所が主催する2020年度「大阪サクヤヒメ表彰」で活躍賞を受賞した。同社の受賞は、昨年に続き4人目。

　今回で第5回目となる「大阪サクヤヒメ表彰」は、在阪企業の女性活躍推進を支援する大阪商工会議所が、「強く美しい」女性のイメージをもとに、企業活動で中心的役割を担う女性役員や管理職を応援するため、16年度に創設された。

　堀美智子氏は入社以来、レンゴーのコアビジネスの一つである軟包装の研究に携わり、新素材や新機能に関する開発に貢献するとともに、部下の育成やマネジメントに優れたリーダーシップを発揮してきた。

　レンゴーは、女性活躍の支援体制を強化するため、14年4月に女性活躍推進室を設置。16年3月には「女性の活躍に関する行動計画」を策定して女性の採用促進と職域拡大に注力し、性別を問わず働きやすい職場の実現に取り組んできた。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/9号」より