王子ホールディングスと王子ネピアは、今年で13回目となる「ネピア千のトイレプロジェクト」を、このほどスタートさせた。引き続き、ユニセフの「東ティモールにおける“水と衛生の活動”」を支援する。

　第13フェーズも例年同様、11月1日から2021年1月31日までの3ヵ月間、全国でキャンペーンを展開する。ネピア対象商品の売上げの一部でユニセフの「水と衛生に関する支援活動」をサポートし、アジアで一番若い独立国、東ティモールの屋外排泄根絶と衛生意識の向上、衛生環境全般の改善を目指す。

　キャンペーンでは、商品パッケージに写真家・小林紀晴氏の写真を掲載したプロジェクト告知商品を数量限定で販売。『プレミアムソフト』シリーズや、『鼻セレブティシュ』、『ネピネピ』シリーズなど、対象商品の売上げの一部をユニセフに寄付する。

　東ティモールの人口は約126万人。国民の約50％が18歳未満であり、若い活気にあふれるが、農村部では医療や教育などの基本的なサービスの普及に時間を要している。ユニセフの「世界子供白書」によると、2018年時点で46％の人がトイレのない環境で暮らしている。

　2008年にスタートした「ネピア 千のトイレプロジェクト」が東ティモールで実施してきたトイレづくりは、進行中のものも含めて約23,000件。王子の活動は、確実にトイレの普及につながっており、実際に子どもの死亡率もこの10年で3割減少した。

　今回の第13フェーズでは、バウカウ県にある5村を対象に、2,075件のトイレづくりを実施し、13,450人に安全で衛生的な暮らしを提供する。なおプロジェクトでは、郵便振替による募金も受け付けている。キャンペーンの詳細は特設webサイト（https://1000toilets.com）を参照。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future12/14号」より