1枚から紙を買えるネット通販 紙販売のPapermall(ペーパーモール)

  • 新規会員登録
  • ログイン
  • マイページ
  • カートを見る
商品検索

紙の業界ニュース

2020/12/16

決 算

=紙パの第2四半期・=
 紙パルプ関連各社の2021年3月期第2四半期(2020年4~9月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は対前年同期比、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙関連】
■レンゴー
〔第2四半期〕〕
 売上高 329,427 (△2.5%)
 営業益 17,834 (△16.0%)
 経常益 19,326 (△13.4%)
 当期益 12,983 (△12.7%)
〔通期予想〕
 売上高 697,000 (+1.9%)
 営業益 40,000 (△3.0%)
 経常益 42,000 (△2.8%)
 当期益 28,000 (+0.8%)
○板紙・紙加工関連事業…売上高は△6.4%、営業利益は△18.5%。食品や通販、宅配向けなどの需要に底堅さは見られるが、新型コロナ拡大に伴う景気悪化で減収減益。
○軟包装関連事業…売上高は+1.4%、営業利益は+9.6%。食品向け需要が増加したことや固定費の削減により増収増益。
○重包装関連事業…売上高は+7.4%、営業利益は+30.1%。連結子会社の増加や固定費削減により増収増益。
○海外関連事業…売上高は+14.2%、営業利益は△34.1%。連結子会社の増加により増収となったが、世界的な新型コロナ拡大に伴う需要低迷の影響を受けて減益。
○その他の事業…売上高は△6.5%、営業利益は△25.7%。貨物量減少に伴う運送事業の採算悪化などにより減収減益。
 通期予想は、現時点では不確定要素が多いため、5月公表の予想から変更していない。
■リンテック
〔第2四半期〕
 売上高 111,486 (△6.1%)
 営業益 6,324 (△9.0%)
 経常益 6,204 (△4.4%)
 当期益 4,159 (△8.4%)
〔通期予想〕
 売上高 226,000 (△6.1%)
 営業益 13,000 (△15.8%)
 経常益 12,500 (△13.7%)
 当期益 8,500 (△11.7%)
 半導体・電子部品関連製品は順調だったものの、ほかの製品は総じて低調に推移した。
○印刷材・産業工材関連…売上高は△9.9%、営業損益は△934百万円(前年同期770百万円)。シール・ラベル用粘着製品は、医療・医薬関連が堅調だったが自動車や化粧品関連を中心にさまざまな分野でラベル需要が減少、また海外は米国が前年並みだったものの中国やアセアンは低調だった。自動車用粘着製品やウインドーフィルムは大幅減。装飾関連フィルムも低調。
○電子・光学関連…売上高は+7.7%、営業利益は+39.7%。半導体関連粘着テープと関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープは好調。光学ディスプレイ関連粘着製品は低調。
○洋紙・加工材関連…売上高は△22.7%、営業利益は△46.8%。封筒用紙はテレワーク増加で需要が低迷、色画用紙は休園・休校による影響を受け低調に推移。ファストフード用の耐油耐水紙も低調。
 通期予想は、5月の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△14,000、営業益△2,000、経常益△2,500、当期益△2,500。2Qは、想定を上回る受注減少で操業が大幅に落ち込むなど、極めて厳しい結果となった。3Q以降も予断を許さない経営環境が続くと予想し、下方修正した。中間配当は1株39円とした。
■巴川製紙所
〔第2四半期〕
 売上高 13,950 (△10.3%)
 営業益 △865 〈110〉
 経常益 △812 〈89〉
 当期益 △1,674 〈△183〉
〔通期予想〕
 売上高 30,500 (△1.6%)
 営業益 △700 〈△64〉
 経常益 △650 〈△146〉
 当期益 △1,600 〈510〉
 新型コロナの影響で減収となり、利益も、製造設備の一部停機による固定費削減などがあったものの、販売減や工場稼働率低下の影響を打ち消すには至らなかった。新型コロナの影響額は、売上高が約3,000百万円の減少、営業損益が約800百万円の減益と見積った。
○トナー事業…売上高は△31.5%、セグメント損益は△457百万円(前年同期78百万円)。主要市場のロックダウンの影響が継続した。
○電子材料事業…売上高は△21.8%、セグメント損益は△1百万円(前年同期は93百万円)。コロナの影響で減収となった。
○機能紙事業…売上高は△19.1%、セグメント損益は△389百万円(前年同期△87百万円)。既存事業の縮小が進む中でコロナが重なった。
○セキュリティメディア事業…カード関連の販売が減少したものの、固定費抑制を進めたことなどから、売上高は2,193百万円、セグメント利益は121百万円。
○新規開発事業…売上高は26百万円、セグメント損益は△194百万円。
○その他の事業…売上高+50.9%、セグメント利益+41.1%。
 通期予想は、8月の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△1,500、営業益+200、経常益+50。生産現場を中心とした効率化や、北米トナー工場閉鎖に伴う固定費削減、人件費を含むコスト削減により、利益は回復する見込み。
【紙流通】
■日本紙パルプ商事
〔第2四半期〕
 売上高 224,787 (△15.0%)
 営業益 3,643 (△34.3%)
 経常益 3,657 (△29.0%)
 当期益 1,630 (△51.3%)
〔通期予想〕
 売上高 438,000 (△18.1%)
 営業益 7,200 (△34.1%)
 経常益 7,200 (△26.5%)
 当期益 3,000 (△40.6%)
○国内卸売…売上高は△18.8%、経常利益は△52.5%。紙はチラシやイベントのパンフレット・ポスターが大幅に減少。板紙は輸出梱包関連や青果物向けが減少。
○海外卸売…売上高は△10.1%、経常利益は△411百万円(前年同期△277百万円)。コロナ禍の社会経済活動制限の影響で減収。利益は、減収の影響に加え、のれん償却費の増加により赤字となった。
○製紙および加工…売上高は△14.1%、経常利益は△29.2%。再生家庭紙事業で、前年度は消費増税前の駆け込み需要と、年度末の新型コロナ需要があったが、今年度はその反動で減少。
○資源および環境…紙・板紙の生産減に伴い原料古紙の販売量が減少し、売上高は△8.6%。経常利益は、販管費の減少などにより、前年同期の△28百万円から黒字転換して368百万円。
○不動産賃貸…売上高は△0.2%、経常利益は+1.5%。
 通期予想は8月公表の前回予想から変更なし。
■国際紙パルプ商事
〔第2四半期〕
 売上高 166,594 (△11.2%)
 営業益 △7,566 〈708〉
 経常益 △8,218 〈869〉
 当期益 △7,236 〈983〉
〔通期予想〕
 売上高 428,000 (+12.2%)
 営業益 △6,100 〈1,850〉
 経常益 △6,600 〈2,194〉
 当期益 1,300 (+5.5%)
 売上総利益は前年度のSpicers 買収効果により増益となったが、香港・中国の取引先で売掛債権の回収遅延が生じて貸倒引当金繰入額81.3億円を計上した結果、販管費が大幅に増加し営業損益が赤字化。
○国内拠点紙パルプ等卸売事業…売上高は△18.6%、営業利益は△18.3%。紙はチラシ・広告需要が減少し減収。板紙はインバウンド需要の消滅などにより、菓子箱などに使用される白板紙が大きく減少。
○海外拠点紙パルプ等卸売事業…売上高は+17.2%、営業損益は△8,202百万円(前年同期△76百万円)。豪州はSpicersの買収効果で販売量・売上高が大幅増。香港・中国は、販売量・売上高ともに増加したが、前述の貸倒引当金繰入額計上により、大幅な営業損失となった。
○不動産賃貸事業…売上高は+4.2%、営業利益は+15.5%。
 通期予想は8月公表の前回予想から変更なし。
■平和紙業
〔第2四半期〕
 売上高 6,763 (△27.2%)
 営業益 △117 〈101〉
 経常益 △126 〈134〉
 当期益 △109 〈79〉
〔通期予想〕
 売上高 14,800 (△19.5%)
 営業益 56 (△70.7%)
 経常益 38 (△84.8%)
 当期益 0 〈154〉
○和洋紙卸売業…売上高は△27.4%、営業損益は△130百万円(前年同期91百万円)。ファンシーペーパーは商印用途が大きく減少し、売上高は△30.1%。ファインボードは商印用途や化粧品・和洋菓子などの高級パッケージ向けが伸び悩み、売上高は△25.9%。高級印刷紙も商印用途や名刺・封筒などの紙製品需要が減少し、売上高は△30.2%。ベーシックペーパーは医薬品包材用途の販売は増加したが、商印用途の需要減退が継続し、売上高は△25.8%。技術紙は、医療包材や偽造防止用途が増加したが、合成紙、耐水撥水性機能紙などが伸び悩み、売上高は△16.5%。その他(家庭紙、紙加工品、製紙関連資材等)の売上高は△13.6%。
○不動産賃貸業…売上高は+6.2%、営業利益は+9.4%。
 未定としていた通期予想は、新型コロナの影響や収束時期が依然不透明な状況にあり、経済活動が段階的に再開されてはいるものの、本格的な回復には至らず、業績に与える影響は継続すると想定して算定した。配当については、中間期無配、期末1株5円とする。
■共同紙販ホールディングス
〔第2四半期〕
 売上高 6,166 (△24.6%)
 営業益 △24 〈89〉
 経常益 △6 〈108〉
 当期益 △23 〈64〉
〔通期予想〕
 売上高 13,600 (△13.6%)
 営業益 30 (△80.6%)
 経常益 40 (△77.5%)
 当期益 30 (△71.0%)
 セグメント別の売上高は、洋紙卸売事業が△24.8%、物流事業が△23.0%、不動産賃貸事業が△0.2%。未定としていた通期予想は、徐々に経済活動が再開され始めている状況を踏まえ、直近の業績動向を考慮して算定した。中長期的には紙需要の大幅な減少は避けられないものの、8月を底に下半期を通して需要が緩やかに回復に向かうことを前提としている。 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/14号」より
おすすめ

「紙」をお探しの際には、ぜひPapermallをご活用ください。

法人の方へ 素材のご相談
紙や機能紙、その他素材でお悩みの方は是非一度ご相談ください!
インクジェットロール
ペーパーモールでは様々な素材のインクジェットロールをご用意しています。
PaperMallでは株式会社スギノマシン協力のもと「BiNFi-s(ビンフィス)」トライアルセットを販売しております。
PaperMallでは株式会社スギノマシン協力のもと「BiNFi-s(ビンフィス)」トライアルセットを販売しております。