王子ホールディングスと王子パッケージングは、植物由来原料のポリ乳酸を使用したラミネート紙の開発に成功した。
紙コップや牛乳パックなどに使われるラミネート紙は、紙基材にプラスチックを溶融押出して積層した複合材で、プラスチック層によりヒートシール性や耐水耐油性を持たせている。一般的にラミネート紙は可燃ゴミとして扱われ、石油由来のため燃やされることでCO2を排出する。一方、ポリ乳酸は植物由来なので燃焼しても大気中のCO2を増やさず(カーボンニュートラル)、コンポスト条件下で生分解する。王子のポリ乳酸ラミネート紙は、従来品と同等のヒートシール性や耐水耐油性を備えながら、石油由来プラスチックの削減に貢献できる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/16号」より