日本製紙連合会は、1月のパルプ・パルプ材速報と2023年12月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（1月）
　製紙パルプの生産は△9.6％の55.4万tで9ヵ月連続の減少。このうちBKPは△9.6％の44.1万tで9ヵ月連続の減少、UKPは△5.8％の8.3万tで2ヵ月ぶりの減少。
　販売は△1.5％の9.3万tで2ヵ月ぶりの減少。このうちBKPは△10.5％の6.9万tで2ヵ月ぶりの減少。UKPは＋33.7％の2.2万tで3ヵ月連続の増加。
　在庫は18.9万t、前月比は＋7.0％で2ヵ月連続の増加、前年同月比は＋31.7％で19ヵ月連続の増加。このうちBKPは14.8万t、前月比は＋4.5％で2ヵ月連続増、前年同月比は＋53.8％で19ヵ月連続増。UKPは3.6万t、前月比は＋17.1％で2ヵ月連続増、前年同月比は△11.7％で3ヵ月連続減。
■パルプ材速報（1月）
　パルプ材の消費は107.6万t、△9.8％の大幅減となり、9ヵ月連続の減少。このうち、針葉樹は△8.3％の36.5万tで11ヵ月連続の減少、広葉樹も昨年11月以来の2桁減となる△10.5％の71.1万tで9ヵ月連続の減少。
　集荷は△9.4％の100.4万t、5ヵ月連続で減少し、特に直近４ヵ月は10％近い減少が続いている。このうち、輸入は△10.6％の74.4万tと、5ヵ月連続で大きな減少となっている。内訳は針葉樹が＋21.0％の9.9万t、広葉樹が△14.1％の64.5万t。国産も△5.5％の26.0万tで10ヵ月連続の減少、内訳は針葉樹が△6.8％の19.8万t、広葉樹が△1.2％の6.2万t。
　在庫は127.2万t、前月比は△5.5％で2ヵ月連続の減少となったが、前年同月比は＋8.9％で11ヵ月連続増。維持月数は前月と同じ1.2ヵ月。
■古紙需給（12月）
　古紙の入荷は△4.1％の126.9万tで、14ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が△1.5％（77.6万t）で13ヵ月連続の減少、新聞古紙が△11.9％（17.1万t）で29ヵ月連続の減少、雑誌古紙が△6.8％（15.8万t）、上級古紙が△4.2％（12.9万t）と、全品種マイナスだった。
　消費は△2.4％の124.0万tで14ヵ月連続の減少。品種別は、段ボール古紙△1.7％（76.1万t）、新聞古紙△7.8％（16.9万t）、雑誌古紙△0.4％（15.4万t）、上級古紙△0.5％（12.9万t）で全品種マイナス。
　在庫は57.1万tで前月比＋5.3％、前年同月比△1.1％。また輸出は＋14.5％の18.3万tで12ヵ月連続の増加。ベトナム、台湾が主な輸出先。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future3/18号」より