日本製紙連合会は、2月のパルプ・パルプ材速報と1月の古紙需給統計を発表した。以下、%表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報(2月)
製紙パルプの生産は△1.2%の58.6万tで10ヵ月連続の減少。このうちBKPは△0.9%の46.9万tで10ヵ月連続の減少、UKPは+2.1%の8.8万tで2ヵ月ぶりの増加となった。
販売は+4.3%の10.4万tで2ヵ月ぶりの増加。このうちBKPは+3.9%の8.3万tで2ヵ月ぶりの増加。UKPは+2.8%の1.9万tで4ヵ月連続の増加。
在庫は19.5万t、前月比は+2.8%で3ヵ月連続の増加、前年同月比は+31.4%で20ヵ月連続の増加。このうちBKPは14.9万t、前月比は+0.6%で3ヵ月連続増、前年同月比は+50.0%で20ヵ月連続増。UKPは4.0万t、前月比は+11.1%で3ヵ月連続増、前年同月比は△5.0%で4ヵ月連続減。
■パルプ材速報(2月)
パルプ材の消費は△0.6%の113.2万tとなり10ヵ月連続の減少。このうち、広葉樹は△1.3%の75.9万tで10ヵ月連続減となったが、針葉樹は+0.8%の37.3万tとなり12ヵ月ぶりに増加した。
集荷は△5.2%の102.3万t、6ヵ月連続減となったが、昨年10月から4ヵ月続いた10%近いマイナス幅は縮小した。このうち、輸入は△6.7%の72.7万tで6ヵ月連続の減少。内訳は針葉樹が△1.4%の11.9万t、広葉樹が△7.6%の60.8万t。国産は△1.4%の29.6万tで11ヵ月連続の減少、内訳は針葉樹が△2.4%の22.7万t、広葉樹が+1.9%の6.9万t。
在庫は115.9万t、前月比は△8.9%で3ヵ月連続の減少となったが、前年同月比は+5.0%で12ヵ月連続増。維持月数は前月より0.2ポイント減の1.0ヵ月。
■古紙需給(1月)
古紙の入荷は△4.8%の115.8万tで、15ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が△2.5%(70.4万t)で14ヵ月連続の減少、新聞古紙が△15.6%(15.8万t)で30ヵ月連続の減少、雑誌古紙が△3.5%(15.3万t)、上級古紙が△3.2%(11.3万t)と、全品種マイナスだった。
消費は△5.4%の114.1万tで15ヵ月連続の減少。品種別は、段ボール古紙△5.6%(68.4万t)、新聞古紙△9.9%(16.0万t)、雑誌古紙+1.2%(14.8万t)、上級古紙△6.0%(11.6万t)で、雑誌古紙以外マイナス。
在庫は58.9万tで前月比+2.9%、前年同月比+0.3%。輸出は+7.4%の16.2万tで13ヵ月連続の増加。ベトナム、台湾が主な輸出先。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/15号」より