日本製紙は靴下メーカー大手の助野㈱と共同で、和紙糸『Cu-TOPアオ』を用いた、安全靴専用靴下を開発した。
日本製紙の『Cu-TOPアオ』は、銅イオンの効果で抗菌・消臭・抗ウイルス性能を持つ高機能和紙糸。助野はこれまでも、漁師の意見をもとに船上での悩みを解消する専用靴下などを製造・販売しており、今回は『Cu-TOPアオ』の機能に着目。その材料を製造している日本製紙石巻工場と共同で、安全靴専用靴下を開発した。2026年春ごろの販売を目指している。
石巻工場では、高温多湿の環境下で安全靴を履きながらの作業が多いため、足元の悩みもあると考え、実際に工場で安全靴を履いて作業している従業員の声を取り入れながら開発を進めた。
工場従業員が挙げた作業時の悩みは、安全靴を使用する際の「ムレ・ニオイ・耐久性」。ムレとニオイについては、和紙糸が持つ吸水・速乾性や、『Cu-TOPアオ』の特徴である抗菌・消臭機能の有効性が確認された。70%以上の従業員が、『Cu-TOPアオ』の靴下は従来の靴下よりもムレが改善されたとし、洗濯後の乾きが早いとの感想もあった。ニオイについても、75%以上の従業員が軽減されたと回答した。
また、安全靴は堅い部分が多いため、靴下のつま先などで穴が開きやすいという、耐久面での問題も安全靴着用時の悩みの一つ。耐久性は和紙糸の弱点でもあるが、耐久性のある繊維を同時に編み込むことで、耐久性を向上させた。さらに新開発の靴下は、足底をクッション性の高いパイル編みにしたほか、ヒールサポートでずれにくく、脱げにくい仕様にもなっている。
また、併せて助野が独自開発した編地「らく圧」を採用したサポーターについても、全面に吸水速乾糸を採用したことで、高温多湿の環境下で快適に着用でき、足の疲労感を軽減できるようになった。
『Cu-TOPアオ』はこれまで、入院患者用靴下などでの採用実績はあったが、今回のような過酷な環境に耐えられる製品の採用は初めて。日本製紙は今後、災害時の避難所で使える靴下やインナーウェア、医療・介護、スポーツ分野などで商品展開を検討していく考え。







