=2026年3月期第2四半期①=
紙パ関連各社の2026年3月期第2四半期決算(25年4~9月)の発表が始まった。今号より順不同で紹介していく。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は対前年同期比、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙】
■王子ホールディングス
〔第2四半期〕
売上高 914,984 (△0.9%)
営業益 16,731 (△55.0%)
経常益 8,787 (△77.7%)
当期益 10,920 (△55.0%)
〔通期予想〕
売上高 1,850,000 (+0.0%)
営業益 45,000 (△33.5%)
経常益 35,000 (△49.0%)
当期益 50,000 (△8.3%)
売上高は、海外でのパルプ市況悪化や円高により減収。営業益は、これに加え原燃料価格・物流費・人件費の上昇もあり減益。経常益は外貨建債権債務の評価替えによる為替差損の発生も影響。当期益は、特別損失にOji Fibre Solutionsや王子ネピアで事業構造改善費用を計上したことなども影響。
○生活産業資材…売上高+2.7%、営業利益△39.3%。国内事業の段ボール、大人用紙おむつは増収だったが、子ども用紙おむつは昨秋の国内事業撤退により減収。営業益は物流費・人件費の上昇などにより減益。海外事業は増収減益。
○機能材…売上高△4.9%、営業利益△32.1%。国内事業は減収ながら価格修正などにより利益は前年並み。海外事業は減収減益。
○資源環境ビジネス…売上高△5.6%、営業利益△70.0%。国内ではエネルギー事業は増収だったがパルプ事業は減収で、利益は燃料費の下落もあり増益。海外は減収減益。
○印刷情報メディア…売上高△6.8%、営業利益△44.4%。国内は減収減益。海外は減収増益。
通期予想は、5月公表の業績予想を修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△50,000、営業益△30,000、経常益△25,000、当期益△15,000。国内事業の販売減や海外事業のパルプ市況悪化などにより下方修正した。
■日本製紙
〔第2四半期〕
売上高 589,217 (+0.8%)
営業益 9,006 (+338.0%)
経常益 8,547 (+377.5%)
当期益 754 〈△12,353〉
〔通期予想〕
売上高 1,200,000 (+1.5%)
営業益 30,000 (+52.2%)
経常益 24,000 (+54.8%)
当期益 10,000 (+120.3%)
売上高は、2024年度に稼働したクレシア宮城工場の売上高が寄与したことや、前年同期に実施されたNDP社のメンテナンス休転の影響が解消されたことにより増収。営業益は、NDP社が通常操業に戻ったことに加え、Opal社メアリーベール工場での操業効率改善や固定費削減などにより増益。
○紙・板紙事業…売上高△3.2%、営業損失△1,508百万円(前年同期比△5,050百万円)。洋紙は、他社の事業撤退もあり国内販売量が増加。輸出は洋紙・板紙ともに減少。
○生活関連事業…売上高+6.5%、営業利益2,421百万円(前年同期比+11,555百万円)。家庭紙はクレシア宮城工場の稼働で増収。液体用紙容器の販売量は前年並み。溶解パルプは増収。海外も増収。
○エネルギー事業…売上高△8.2%、営業利益+2.7%。
○木材・建材・土木建設関連事業…売上高+0.7%、営業利益+30.9%。
通期予想は、5月公表の業績予想を修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△5,000、営業益△4,000、経常益△2,000、当期益△2,000。豪州の経済停滞が影響しているOpal社の業績動向を踏まえ下方修正した。
【製紙関連】
■レンゴー
〔第2四半期〕
売上高 497,220 (+0.4%)
営業益 19,974 (+0.9%)
経常益 20,037 (△8.4%)
当期益 11,033 (△41.6%)
〔通期予想〕
売上高 1,005,000 (+1.2%)
営業益 40,000 (+6.9%)
経常益 40,000 (+2.1%)
当期益 24,000 (△17.2%)
価格改定が寄与し売上高、営業益が増加。経常益は円高の影響で為替差損益、持分法投資損益が悪化し減益。当期益は、前年度の新規連結(アールエム東セロ)に伴う負ののれん発生益の反動減などで減益。
○板紙・紙加工関連事業…売上高+1.3%、営業利益+5.1%。前年度に実施した価格改定が寄与して増収増益。板紙製品の生産量は段ボール需要が底堅く+0.8%、段ボール製品の生産量は、青果物向けは低迷したが、幅広い分野で需要が底堅く推移し、段ボール△0.7%、段ボール箱+0.2%。
○軟包装関連事業…売上高+8.1%、営業利益+163.1%。価格改定と販売量の増加で増収増益。
○重包装関連事業…売上高+1.5%、営業利益+25.6%。電気材料分野の好調と製品価格の改定により増収増益。
○海外関連事業…売上高△9.9%、営業利益△96.4%。欧州で自動車産業の低迷により重量物段ボールの採算が悪化し減収減益。
○その他の事業…売上高+10.8%、営業利益△9.2%。
通期予想は、5月公表の業績予想から変更なし。
■リンテック
〔第2四半期〕
売上高 154,752 (△2.4%)
営業益 12,767 (△6.7%)
経常益 12,487 (△12.5%)
当期益 8,928 (△17.4%)
〔通期予想〕
売上高 317,000 (+0.3%)
営業益 24,000 (△2.3%)
経常益 24,000 (△8.0%)
当期益 18,000 (+24.3%)
売上高は半導体・電子部品関連が堅調に推移したものの、韓国・台湾子会社の閉鎖や為替影響もあり減収となった。利益は原燃料価格の上昇、人件費を含む固定費の増加、為替影響などにより減益。
○印刷材・産業工材関連…売上高△2.8%、営業利益△53.0%。売上高は、国内は堅調だったが米国子会社が売上構成および為替の影響を受け、減収となった。営業利益は、米国での減収や国内・米国での固定費増加により減益。印刷・情報材事業部門の売上高は△3.0%、産業工材事業部門は△1.9%。
○電子・光学関連…売上高△2.5%、営業利益+10.2%。売上高は、半導体・電子部品関連製品は好調だったが、韓国・台湾子会社の閉鎖の影響もあり減少。利益は、半導体・電子部品関連製品の販売量増加により増益。アドバンストマテリアルズ事業部門の売上高は+2.4%、オプティカル材事業部門は△34.2%。
○洋紙・加工材関連…売上高+0.3%、営業利益△3.7%。洋紙事業部門の売上高は△3.0%、加工材事業部門は+2.6%。
通期予想は、5月公表の業績予想から変更なし。







