王子グループの王子ファーマは、血液透析の体外循環装置使用時の血液凝固防止を対象疾患として開発中の『OJI-220』について、第Ⅰ相臨床試験を開始するため、医薬品医療機器総合機構(=PMDA)に治験計画届出書を提出した。
同試験は、初めて人に投与するFirst in Human試験(ヒト初回投与試験)で、『OJI-220』の安全性・忍容性・薬物動態などを評価するため、健康な成人男性を対象に実施する。PMDAによる30日間の調査終了後、本試験を開始する予定。
『OJI-220』は、森林資源から得られる可溶性成分「ヘミセルロース」を原料に硫酸化して得られた新規化合物で、ヘパリンと類似の抗凝固活性を示すことが非臨床試験で確認されている。血液透析時に抗凝固薬として用いられるヘパリン類は、ブタの腸などの動物由来原料から製造されるが、原料となる動物の感染症リスクや飼育頭数の変動など、供給面で不安定化するリスクを孕んでいる。また、ブタ由来のヘパリン類は宗教的・文化的背景から使用が制限される場合もある。
その点、森林資源由来の『OJI-220』は、ヘパリンの供給面での課題解決につながる可能性があり、また、一部の宗教的・文化的な課題もクリアできることから、新たな選択肢として期待されている。







