ヨーロッパの上質紙市場は夏場の不需要期からようやく脱してきた。現在見かけでは、オフセット印刷分野は大きな痛手はなく不需要期を抜け出した様に見えるが、一方、コピー紙の最前線では購入者側の多くが8月に安値獲得を成し遂げており、更には9月もしくは10月でさえも再度の値下げを期待している状況となっている。上質紙メーカー各社が、この5月には欧州での値上げに成功し、それ以降概ね価格レベルは安定している様に見えていたが、市場では販売者側が、オフセット用紙、カットサイズをそれぞれ5%ないしトン当たり50ユーロの値上げするとした当初の計画には、結局無理があったと容認するしかなくなった。
9月4日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ