欧州市場での段ボールカートン需要は数年先まで年率1.2%~1.5%レベルの成長が見込まれているが、今後参入してくる供給側の生産能力を加味すると、域内のクラフトライナー産業は徐々に自給自足が可能な状態に近付いている、とSCA Containerboard社の販売担当取締役は語っている。西欧地域でのカートン出荷は2014年~2017年の期間に年率1%程度のわずかな上昇とみられるものの、一方、中東欧地域では同4%上向くと予想されている。しかしながら、欧州市場がこの流れを輸入クラフトライナーに頼る傾向にはならないであろう。これまで欧州はクラフトライナー市場では輸入超過国であったが、今後の域内で予定されている新規生産能力が登場すれば、この分野で2017年までにはほぼ自給自足が可能となる、とも語っている。
12月12日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ