Eurostatが発表した最新の統計では、6月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は11.1%と前月から同様の横這いで推移したが、前年同月の11.6%からは0.5%ポイント減となっており、雇用水準はやや改善に向かいつつある。一方、EU28ヶ国の6月失業率は9.6%で、前月並も前年同月の10.2%からはやや減少をみせた。
6月ユーロ圏19ヶ国の約1千7百76万人を含むEU28ヶ国の男女約2千3百30万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約3万2千人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約3万1千人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約1百44万8千人減、ユーロ圏19ヶ国では約81万1千人減となっており、ヨーロッパ全体でみれば雇用市場はゆっくりとではあるが改善されている。6月失業率の低い国はドイツが4.7%、チェコが4.9%、一方高い国はギリシャの25.6%、スペインの22.5%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
7月31日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ