韓国のHansol Paper社は、同社傘下のArtone社が運営するサーマル、グラフィック紙生産の烏山工場の永久閉鎖をこのほど公表した。同社によれば、同工場は既に5月20日付で閉鎖されている。生産設備の老朽化による工場競争力低下が今回の措置につながったとしており、現在、資産売却に関し売買選択権の検討に入っている。同工場では、2012年グラフィック紙生産からより利益性が高く供給過多になりにくい分野向けの商品生産へのシフトを目論み、サーマル原紙など特殊グレード生産を可能にする為の改良工事を実施した経緯がある。事実、サーマル紙市場は現在同社事業の中心となっている。同社は同工場の閉鎖が今後のサーマル紙供給事情に影響を与えるか、また、現存の設備をほかの地へ移転し操業するか、などについてはコメントしていない。
5月24日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ