インドネシアを本拠とするAsia Pacific Resources International(APRIL社)は、2つのパルプ・ラインでの生産品目をDP(溶解パルプ)とNBKPへシフトする目的で、現在の市販用のLBKP生産を年産50万トン分削減する意向を持っている模様。今回の削減は、今年末までに展開される模様であるが、同社は削減後に市場に投入するLBKPの総量を明らかにしていない。また、2機の非塗工上級紙ラインの稼働開始に伴い、過去2年間で市場のLBKP利用可能量は既に年間100万トン分削減されているとしている。それには、2016年末に同国スマトラに位置する同社旗艦工場Kerinci工場の年産33万トンの3号機と、昨年初に稼働開始した中国新会工場の年産45万トンの12号機が含まれている。それとは別に同社は、中国日照工場の年産30万トンのパルプ・ラインでも既にLBKPからNBKPへ生産シフトを行なった。
3月1日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ