岡山製紙はこのほど、10年5月期第3四半期累計業績(09年6月~10年2月)を発表した(個別。単位:100万円。カッコ内は対前年同期比)。
〔第3四半期累計〕
売上高 6,726 (▲3.4%)
営業益 914 (+93.6%)
経常益 937 (+88.0%)
当期益 546 (+153.0%)
〔通期予想〕
売上高 8,800 (▲2.0%)
営業益 950 (+57.5%)
経常益 970 (+51.8%)
当期益 500 (+36.2%)
当期は需給バランスを重視した生産レベルの維持と、より一層のコスト削減、生産性の向上に取り組んだ。セグメント別の概況は以下の通り。
○板紙事業…売上高54億7,600万円。一部で回復の兆しが見られるものの、需要の減少により販売量・金額ともに前年同期を下回った。一方、利益面はコスト削減効果に加え原料価格が安定的に推移したことなどから大幅増益となった。
○美粧段ボール事業…売上高12億5,000万円。昨年振るわなかった通信機器、家電製品関連品の受注が順調に推移し、売上高は前年同期に比べ増加。利益もコスト削減効果などにより増益。
通期予想については、1月に公表した業績予想を変更していない。今後も日本経済は予断を許さず、販売増は期待薄という状況の中で、コスト面では原燃料価格の上昇傾向が予想される。また株式市況の下落に伴う投資有価証券の評価損なども危惧されるなど、現時点では不確定要素が多いというのが同社の見解。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 5/10号」より