大日本印刷(=DNP)は5月31日付で、文教堂グループホールディングスが実施する第三者割当増資の全株を引き受ける。引受株数は500万株、引受価格は12億円。株式取得後の持株比率は35.77%で、DNP連結子会社であるジュンク堂の持分16.08%と合わせ計51.85%となる。これにより文教堂はDNPの連結子会社となる。
大日本印刷はこれまでも、丸善、図書館流通センター(=TRC)、ジュンク堂書店を連結子会社化し、今年2月には丸善とTRCを経営統合したCHIグループを設立するなど、教育・出版流通事業の強化を進めている。文教堂の子会社化もその一環で、中・小型店舗を主体とした書店網を持つ文教堂との協力が有効と判断したもの。
<文教堂の概要>
○本店…神奈川県川崎市高津区久本3-3-17
○代表者…嶋崎富士雄代取社長
○事業内容…書籍、雑誌、CD、DVD、文具、ゲーム、ホビー商品などの販売およびレンタルビデオなどの総合ソフトメディアショップのチェーン展開
○資本金…14億3,500万円
○設立…1949年12月
○従業員数…416名(連結ベース)
○大株主持株比率(DNP株式取得前)…ジュンク堂25.03%、フジディア6.17%、トーハン5.59%、アズール5.09%、角川グループ4.20%
○09年8月期連結業績…売上高463億1,600万円、営業利益3,800万円、経常利益▲1億5,000万円、当期純利益▲16億1,000万円
株式会社 紙業タイムス社 「Future 5/31号」より