印刷学会出版部はこのほど、電子出版関連本として『電子出版の構図 実体のない書物の行方』、『我、電子書籍の抵抗勢力たらんと欲す』の2冊を発行した。
『電子出版の構図 実体のない書物の行方』では、電子書籍ブームは12年前にも起こっていたという事実に触れ、繰り返される“電子書籍元年”の軌跡を振り返りつつ、本の未来について考えていく。植村八潮著(東京電機大学出版局局長)。四六版、280頁。2,100円(税込)。
<主な内容>▽本の値段はパッケージ? 読書体験の値段は▽出版不況下の話題 「本が危ない!」の本質は何か▽デジタル技術は人を豊かにするか▽ケータイ小説を本で読む理由▽国会図書館サービスの方向性▽電子ペーパーの普及と電子書籍端末▽グーグルブック和解修正案▽iPad発売の狂騒
『我、電子書籍の抵抗勢力たらんと欲す』は、デジタル情報化社会の奔流に立ち向かう老舗印刷屋の最前線実録。中西秀彦著(中西印刷専務)。四六版、204頁。1,680円(税込)。
<主な内容>▽ダウンロードは文学を変える▽キンドル見参▽印刷業界の電子書籍▽無線LANの時代▽ウィキペディア萌え▽ツイッターにはまる▽活版を知らない子供達▽ネット印刷業の誕生/印刷と動画のコラボへ▽インクジェットがやってくる▽ブランド印刷業への道▽この雑誌は有料です▽電子式年遷宮のすすめ▽図書館関係者の憂鬱▽本はネットブックに勝てるのか▽本が好きですか
本の注文は、全国の書店または印刷学会出版部(電03-3555-7911 F03-3555-7913 E-mail:info@japanprinter.co.jp)まで。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 8/16号」より