工場の環境・効率改善などを手がける ㈲神戸技術コンサルタント(兵庫県加古川市、荻谷滋社長)は、ユニークな成功報酬型の省エネ機器導入サービスを始めた。ボイラー設備などに使う配管内の流量を改善する液体処理装置を開発、これを取りつける相談に応じることで、企業のコスト削減を支援する。導入1ヵ月後に燃料や薬品のコストが削減できた場合、その額の半分を報酬として受け取る。
同社はこれまでも、強力な磁石を工場内ボイラーなどの配管に大量に設置し、磁気の力で不純物を取り除きながら操業の効率を高める事業に取り組んできた。操業を停止せずに施工が可能で、メンテナンスは不要、効果は半永久的という優れた特長を持つが、この10月からは通常の施工費ではなく、報酬によるサービスを始めることで、より多くのユーザー獲得を目指す。
過去の施工実績では食品や染色加工工場のボイラー効率を高め、施工前に比べて1割以上の燃料費削減が実現した例もある。重油換算で年間3,000kl以上のエネルギーを使用する工場であれば、導入メリットが得られるという。このほか清缶剤や防錆剤を使わないので薬品コストがかからず、設備の延命化が図れるなどの効果もある。
当面の販売目標は発電用のボイラーを使用する工場5社以上で、向こう3年以内に電力・鉄鋼・製紙などの事業所15社以上から受注を確保したいとしている。
<問い合わせ先> ㈲神戸技術コンサルタント 〒675-1215 兵庫県加古川市上荘町都台2-12-9 電079-428-2862 F079-428-2892 Eメール:s-ogitani@triton.ocn.ne.jp URL:http://www10.ocn.ne.jp/~ktc/
株式会社 紙業タイムス社 「Future 10/11号」より