=興人=
中間期は大幅増収増益
興人は2011年3月期中間決算(10年4~9月)を次の通り発表した。前中間期は興国物産運送の業績を連結したが、同社の清算に伴い当中間期は連結対象の会社がなくなったため、単体業績を記載している(単位:100万円。カッコ内は対前年同期比)。
〔中間期業績〕
売上高 15,279 (+10.5%)
営業益 1,544 (+92.0%)
経常益 1,506 (+85.7%)
当期益 1,302 (+17.8%)
上半期は、海外向けが好調に推移したため全事業とも増収となった。経常利益は販売増による売上げ増と、一部製品の原材料コストの負担低減、固定費の圧縮、業務の効率化などにより全事業で増益となった。ただし下期は減速傾向にあり、原材料価格の高騰による収益悪化が予想される。主な事業の状況は次の通り。
○化学紙…建設関連市場の好転などにより販売量が大きく伸び、売上高は前年同期比+19.7%と大幅な増収(43億1,500万円)。特に液晶パネル関連、化粧品分野では基礎素材の需要が伸びている。
○フィルム…市況好調と一部製品の値上げなどにより、前年同期比+8.4%の51億600万円となった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 1/3号」より