苛性ソーダや過酸化水素などを製造するADEKAは、東日本大震災で被災した工場の復旧状況について、4月20日付の続報を発表した。
○鹿島工場(茨城県神栖市)…現在、復旧作業中。バースや水道などのインフラが損傷しているため、通常通りの入荷・生産は困難だが、一部化学品は生産している。
○鹿島工場西製造所(茨城県神栖市)…生産を再開しているが、一部製品については水道寸断などのため生産を縮小。
○富士工場(静岡県富士市)…計画停電により運転を見合わせていたが、工場内のコージェネレーションシステム発電設備を稼働し、生産を再開した。現在は停電が終了したため、通常の生産体制に戻っている。
○相馬工場(福島県相馬市)…生産を停止しているが、現在復旧作業中で、7月から再開できる予定。その間の製品出荷については、同工場は2010年3月にBCMS(事業継続マネジメントシステム)の認証を取得しており、一定量の製品在庫を確保しているため、点検・整備が完了した製品から順次出荷する形で対応していく。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 5/16号」より