今年９月に開催されるIGAS2011（国際総合印刷機材展）の概要が、印刷機材団体協議会（小森善治会長）から発表された。
　東日本大震災の直後には開催できるかどうかの懸念もあったが、周辺交通網を含めて会場施設のインフラには支障のないことが確認できたほか、準備を進めてきた出展者からの強い要請、さらには「困難な時期だからこそビジネス活性化のためにも開催すべき」とする印刷業界からの支援などもあり、予定通りに開催することを決断した。
　IGAS 2011は「Print your Future! －印刷は環境と共に進化する－」をテーマに掲げ、印刷が創る未来の可能性を示し、最新鋭の機材や技術を一堂に会して展示するとともに、印刷関連業界向けに未来志向で前向きなソリューションとビジネス交流の場を提供する。
 今回の規模は305社/2,658小間（６月１日時点）で、東京ビッグサイトの東館全ホールを使用して開催する。日本を取り巻く経済環境と大震災の影響を受け、前回（07年）との比較では約６割の出展面積にとどまるが、プリプレスから印刷、ポストプレスにわたり世界の主要メーカーはもとより、特にデジタル分野では多くのベンチャー企業が出展する。
　IGASは世界４大印刷機材展のローテーションの中で開催される国際展示会であり、会期中には環境国際フォーラム、Global Print総会、アジアシンポジウム（印刷学会）、秋季セミナー（印刷学会）、世界印刷会議（日印産連）、全印工連フォーラム（全印工連）など、国際展にふさわしい多彩な講演会や会議が開催される。
　今回のIGASは震災発生から、ちょうど半年後の開催となる。展示会の開催を通じて、被災地における印刷業界の復興に少しでも役立ててもらうため、主催者では義援金の贈呈、復興支援特別展示、復興支援スタンプラリーなど数々のプログラムを用意した。
　印刷機材団体協議会では、わが国印刷産業の底力を世界に向け発信していくためにも、IGAS2011を絶対に成功さたいとしている。
＜問い合わせ先＞印刷機材団体協議会 IGAS事務局:〒105－0011 東京都港区芝公園３－５－８ 機械振興会館401～２号室 日本印刷産業機械工業会 内 電03－3434－2656　Ｆ03－3434－0301
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future　6/20号」より