レンゴーグループの丸三製紙は、東日本大震災での被災後、福島第一原発から25km圏内にあるため、6月末までの操業停止を決定していたが、地元自治体である福島県、南相馬市と打ち合わせの結果、下記の通り操業を再開する。
○2号抄紙機(特殊紙)…6月20日再開済み
○7号抄紙機(段ボール原紙=中しん)…7月1日再開
○6号抄紙機(段ボール原紙=ライナー)…7月10日再開
なお工場内の放射線量については、3月11日以降綿密に調査してきたが、基準規制量を大幅に下回るレベルにあり、特に問題はないとしている。ただし、念のため工場建屋入口をレンゴーが開発したゼオライト混入の『セルガイア』シートでカバーして操業を再開する。また抄紙工程で使用する用水についても、ゼオライト袋詰め用水タンクを通して、放射線除去処理を行う。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 7/4号」より