北越紀州製紙の「岩手県内社有林の間伐促進プロジェクト」が、4月27日付でJ-VER制度認証委員会からその妥当性を認められ、登録された。
J-VER(Verified Emission Reduction)制度とは、企業などがカーボン・オフセットを行う際に、必要なクレジットを認証する制度。国内で実施された温室効果ガス排出削減・吸収プロジェクトのうち、一定の基準を満たすものがクレジットとして認証され、その認証は環境省が設置したJ-VER制度認証委員会が行っている。
同社はCO2削減に積極的に取り組んでおり、対90年比CO2排出量は原単位ベースで55%まで低減している。今回のJ-VER登録プロジェクトもその一環で、岩手県内に所有する5ヵ所の社有林においてカラマツ、アカマツ、スギなどの間伐を促進してCO2の吸収量を増大させた。同社では、今後も継続的に森林整備を推進するともに、ほかの社有林でもJ-VER認証の取得を進めていくとしている。
<プロジェクト概要>
〔期間〕 10年11月1日~13年3月31日
〔場所〕盛岡市、葛巻町、岩手郡岩手町の社有林
〔対象面積 〕231ha(231万㎡)
〔CO2想定吸収量〕1,861t-CO2(実施期間の合計量)
株式会社 紙業タイムス社 「Future 7/4号」より