レンゴーはこのほど、東日本大震災で壊滅的被害を受けた仙台工場の再生事業として、新仙台工場の建設に着手した。大震災からの復興・再生のシンボルとして、来年3月の早期完成を目指す。投資総額は約100億円。
地域経済と密接な関係にある段ボールがいち早く再生への動きを示せば、地元経済の復興にも弾みがつく。同社では、「仙台工場従業員の雇用確保と同時に、地元宮城県をはじめとした被災地の復興・再生に向けた先導役としての思いも込めて取り組む」としている。
新工場のコンセプトは、昨年開設した福島矢吹工場と同じく「軽薄炭少」(けいはくたんしょう)。太陽光発電設備を導入し、環境に十分配慮した理想の段ボール工場を実現する。それと同時に、東北地区における中核拠点工場として、地震にも強い工場を目指す。
<新仙台工場の概要>
〔所在地〕宮城県黒川郡大和町松坂平6-3-2第一仙台北部中核工業団地
〔規模〕▽敷地面積:約7万3,500㎡▽建屋面積:約2万3,800㎡
〔生産品目〕段ボールシート、段ボールケース
株式会社 紙業タイムス社 「Future 7/11号」より