=岡山製紙=
デフレと原燃料高で
大幅減益の11年5月期
岡山製紙は、2011年5月期決算(10年6月~11年5月)を次の通り発表した(個別、単位:100万円、カッコ内は前年度比)。
売上高 9,084 (+0.3%)
営業益 756 (▲36.4%)
経常益 786 (▲35.5%)
当期益 386 (▲46.1%)
国内景気の緩やかな改善に伴い、一部で需要が回復したことから売上高は微増となったが、デフレ基調の継続と原燃料価格の上昇により、営業利益と経常利益は大幅減、また有価証券の評価損が発生したため最終利益は4割以上の減益となった。
事業別で見ると、板紙事業のうち中芯原紙の販売量は、需要の回復に加え猛暑効果で飲料関係が好調だったことから増加、紙管原紙はフィルム関連が増加したものの製紙関連品の不振で微増にとどまった。また価格が弱含みで推移したため、板紙事業全体の売上高も微増。利益面は、修繕費などを含めコスト削減効果はあったものの、主原料の古紙や燃料の価格が上昇したため減益となった。美粧段ボール事業は、通信機器関連は順調に推移したが、天候不順により青果物向けが振るわなかったことや、円高の影響で輸出関連品が減少したため、減収減益となった。
次期については、外部環境の厳しさが増す中、「需要に見合った生産体制の維持と適正価格の確保、経営の効率化を追求し、収益確保に努める」としている。
=平和紙業=
自粛ムードを背景に
1Qは減収減益
平和紙業は、2012年3月期第1四半期決算(11年4~6月)を次の通り発表した(連結、単位:100万円、カッコ内は前年同期比)。
〔第1四半期業績〕
売上高 4,740 (▲10.2%)
営業益 8 (▲72.7%)
経常益 24 (▲48.2%)
当期益 2 ( - )
〔通期業績予想〕
売上高 20,000 (▲5.0%)
営業益 202 (▲32.6%)
経常益 223 (▲34.5%)
当期益 100 (+40.5%)
第7次中期経営計画の最終年度を迎え、「特殊紙販売の原点に立脚した高収益基盤の体制づくり」を最重要課題として取り組んでいるが、年度初めの自粛ムードもあって主力のファンシーペーパー、ファインボード、高級印刷紙の特殊紙3品種をはじめ、全品種で前年割れとなった。
企業の制作予算縮小や出版物のデジタル化などで特殊紙の需要不振が慢性化する中、今後は、特殊紙販売を基軸にしながら、特殊機能紙など将来性のある新規商材の開発も進めていく方針。
自粛ムードを背景に
1Qは減収減益
平和紙業は、2012年3月期第1四半期決算(11年4~6月)を次の通り発表した(連結、単位:100万円、カッコ内は前年同期比)。
〔第1四半期業績〕
売上高 4,740 (▲10.2%)
営業益 8 (▲72.7%)
経常益 24 (▲48.2%)
当期益 2 ( - )
〔通期業績予想〕
売上高 20,000 (▲5.0%)
営業益 202 (▲32.6%)
経常益 223 (▲34.5%)
当期益 100 (+40.5%)
第7次中期経営計画の最終年度を迎え、「特殊紙販売の原点に立脚した高収益基盤の体制づくり」を最重要課題として取り組んでいるが、年度初めの自粛ムードもあって主力のファンシーペーパー、ファインボード、高級印刷紙の特殊紙3品種をはじめ、全品種で前年割れとなった。
企業の制作予算縮小や出版物のデジタル化などで特殊紙の需要不振が慢性化する中、今後は、特殊紙販売を基軸にしながら、特殊機能紙など将来性のある新規商材の開発も進めていく方針。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 9/26号」より