ユポ・コーポレーションはこのほど、5ヵ年の中長期経営計画を策定、その中で鹿島工場における『ユポ』の生産能力増強を発表した。
計画では2012年度から、鹿島工場で実施する定期修理工事の時期に合わせて順次増強工事を行い、15年末までに年産約4,000tの能力増強を行う。
合成紙『ユポ』は、感熱記録紙、粘着紙の上紙、インモールドラベル、選挙ポスター、山岳地図などに使われ、近年は中国、インド、東南アジアを中心に需要が急速に伸びている。今後も成長が見込まれることから、同社は新規用途開発や市場開拓に努めるとともに、国内の販売基盤を維持しながらグローバル展開を積極化することを決めた。今回の生産能力増強はその一環で、海外市場も視野に入れた安定供給体制を構築するのが目的。また同社では、「これと合わせて市場ニーズにマッチした開発強化、独自の技術・製造プロセスを活かした製品ラインアップの充実を図っていく」としている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 1/23号」より