日本テトラパックは、東日本大震災の発生直後から継続的に被災地への多様な支援を行っているが、先頃、日本ユネスコ協会連盟を通じて宮城県気仙沼市に移動図書館車(バス)を贈呈。早くも当日から、バスによる活動が始まった。
同社は主製品である紙容器とのつながりから、震災後の4~6月には長期保存ができる牛乳約180万個を被災地へ提供。また以前より活動に賛同しているユネスコを通じて、9月9日までに岩手・宮城・福島3県下の幼稚園や小・中・高校42校に5,255冊を贈呈しており、震災で図書室の本を失った子どもたちに喜ばれている。
昨年12月6日の贈呈式では、日本テトラパックの鈴木靖浩常務執行役員から気仙沼市教育委員会の白幡勝美教育長に移動図書館車の目録が手渡された。このバスで市内57ヵ所に本を届けていく。八木徹・気仙沼図書館長は「市民や子どもたちに本を届けることができ復興にも役立つ」、またユネスコの関口広隆氏は「息の長い支援に協力していただき非常に心強い」と、それぞれ感謝の言葉を述べた。
これに対し鈴木常務執行役員は「紙のつながりをベースに、地域の皆様の絆を強める力になれば嬉しい」と挨拶。今後もユネスコからのアドバイスを生かした支援活動を続ける方針だ。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 2/6号」より