特種東海製紙は、100%子会社の段ボールメーカー、大一コンテナーの株式70%を3月19日付でトーモクに売却し、持分法適用関連会社とする。
特種東海製紙グループは、段ボール原紙メーカーである特種東海製紙とのシナジー効果を活かしつつ、1996年から大一コンテナーで段ボール製造事業を展開、同社の経営を軌道に乗せてきた。しかし2008年の金融危機以降、段ボールの事業環境は厳しさを増している。そして、このままでは抜本的な経営改善は難しいとの判断に至り、段ボール原紙の主要ユーザーであるトーモクに大一コンテナーの経営を委ねることにした。これにより同社経営の再構築を進める。特種東海としては、引き続き大一コンテナー株式の一部を保有し、原紙供給を続けながらトーモクとの連携をより強化する考え。
<大一コンテナーの概要>
〔所在地〕静岡県島田市中河1001番地
〔代表者〕吉開泰夫代取社長
〔事業〕段ボール製造および販売
〔資本金〕1億2,500万円
〔設立〕1954年2月4日
〔最近の業績〕売上高34億2,600万円、営業利益1,500万円、経常利益▲2,200万円、当期純利益▲3,000万円(2011年3月期)
株式会社 紙業タイムス社 「Future 2/27号」より