日本製紙グループは、東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場で、N5号抄紙機とN6号抄紙機の運転を再開する。いずれも生産品目は塗工紙で、N5(年産15万t)が2月22日、N6(同27万2,000t)が3月9日に運転再開の予定。昨年9月の8号抄紙機、11月のN4号抄紙機・4号塗工機に続く再稼働となり、これにより復興完了後の年産約85万tのうち、75%以上を回復できる見込み。
なお、同社グループでは今回の再稼働に当たり、国内洋紙市場の動向を考慮し、復興計画の中で停機を予定している一部生産設備について、次の通り休転を実施する(①対象設備 ②品種 ③休転開始 ④停機時期)。
<日本製紙>
〔岩沼工場〕①2号抄紙機、30号塗工機(年産10万8,000t) ②塗工紙 ③2月下旬 ④3月末
〔富士工場〕 ①13号抄紙機、33号塗工機(年産13万7,000t) ②塗工紙 ③2月下旬 ④3月末
<日本大昭和板紙>
〔吉永工場〕①N2号抄紙機(年産8万6,000t) ②情報用紙 ③3月初旬 ④3月末
株式会社 紙業タイムス社 「Future 2/27号」より