日本紙パルプ商事(=JP)はこのほど、マレーシアに電子材料専門の販売会社「JP Asian Electronics Materials (M) Sdn.Bhd.」(=アジア電材)を設立した。東南アジア市場で、電子部品向け資材販売体制の拡充を図る。
近年、東南アジアでは電子機器の生産増に伴い、電子部品向け資材の調達ニーズが高まっている。JPは従来から同地域で、日本および現地の拠点を通じてキャリアテープやカバーテープなどを販売し、2002年には中国・上海にキャリアテープの製造会社「JPTS Electronics Materials (Shanghai) Co., Ltd.」(=上海電材)を設立している。今後はアジア電材と上海電材の連携を生かした専門性の高いユーザーサポートが可能となり、JPでは、「今後はコンデンサ、抵抗器、インダクタなどの電子部品・機器向け資材および原料の販売拡充にも取り組んでいく」としている。
<アジア電材の概要>
〔所在地〕マレーシア・クアラルンプール
〔設立〕3月27日
〔資本金〕100万マレーシアリンギット(2,620万円)
〔出資比率〕JP90%、JPマレーシア10%
〔取締役〕▽有賀雄一郎社長▽Guan Swee Kwee(JPマレーシア社長)▽太宰徳七(日本紙パルプ商事執行役員-機能材営業本部本部
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/14号」より