三菱製紙は、12月下旬から八戸工場の主力抄紙機である3号抄紙機を当面の間休止し、月産1万t強を減産する。
製紙産業を取り巻く環境は、国内需要の低迷と、輸入紙の流入拡大に伴う紙市況の下落などにより極めて厳しい状況にある。また、今後も世界的な景気後退による需給バランスの悪化が懸念されている。
同社はこうした状況を踏まえ、今夏より主力の八戸工場で、印刷・情報用紙を生産する6台の抄紙機で生産調整を実施してきた。今回の休止はそれに続く措置。生産効率の向上と減産強化による在庫削減のため、生産調整を1台のマシンに集約することとし、3号抄紙機の一時休止を決めたもの。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/7号」より