日本紙パルプ商事(=JP)は、「再生可能エネルギー固定価格買取制度」を活用した大規模太陽光発電(メガソーラー)事業に参入する。
同社グループは資源・環境事業を重点分野と位置付け、古紙・プラスチック・木質系廃棄物の再資源化事業や、古紙を利用した家庭紙製造事業、新エネルギー分野などへの事業投資を進めている。新エネルギー分野では、子会社を通じてバイオマス発電事業に参入したほか、太陽光発電事業を展開する東北の企業にも出資している。昨年設立されたサン・エナジー石巻とサン・エナジー洋野の2社に出資しており、出資比率は石巻が10%、洋野が33.53%、どちらも10MWの発電所を有している。
今回のメガソーラーは、それをさらに拡大させたもの。JPが主体となって事業展開していく計画で、総事業費は約90億円、発電所の出力規模は20MW。2015年7月の稼働開始を予定している。「再生可能エネルギー固定価格買取制度」を活用して売電収益を得ながら、ノウハウをさらに蓄積し、資源・環境事業の拡充につなげたい考え。
<事業の概要>
〔事業会社名〕㈱エコパワーJP
〔所在地〕北海道釧路市音別町中音別
〔代表者〕勝田千尋代取社長
〔資本金〕5,000万円(JP100%出資)。ただし金額と出資比率は今後変更される可能性あり
〔敷地面積〕約119ha
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/11号」より