テトラパックはこのほど、2012年度の業績概要を発表した。それによると、同社グループの純売上高は前年比+4.3%の111.6億ユーロと厳しい環境下で健闘。この1年間、世界中の大手食品・飲料メーカー向けに1,730億個以上の容器、770億以上の牛乳や果実飲料などを供給したほか、新たに505台の充填機、1,721台の外包装機器を納入した。
部門別には、主力の充填包装が前年比+4.2%の98.7億ユーロ。南・東南アジア、中・南米、北米、東欧、中央アジアにおける堅調な伸びと、中東およびサハラ以南のアフリカにおける2桁の伸びが貢献した。プロセッシング事業は前年比+5.2%の12.9億ユーロ。北欧、南・東南アジア、中・南米、サハラ以南のアフリカにおける2桁の伸びが支えている。
2012年度中、同社はシンガポールの製造設備に4,200万ユーロ、トルコの製造設備に2,500万ユーロをそれぞれ投資したほか、米国とブラジルで各1件ずつ企業買収を行った。
同社のデニス・ヨンソン社長兼CEOは「経済の成長は特に中国とブラジルでの鈍化が目立つが、新たな製品やサービス、施設への投資を継続し、市場ニーズに対応した適切な製品を適切な価格で顧客に提供していく」としている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/6号」より