日本製紙は三菱商事および中部電力と、石炭を燃料とする10万kW級火力発電の新会社を設立する。
発電設備は日本製紙・富士工場鈴川の敷地内に建設し、設備の運転・保守を日本製紙が受託。電力はダイヤモンドパワー㈱(PPS)に販売する。9月を目途に設立し、事業開始は2016年5月の予定。
日本製紙は、工場の自家発電設備や用地、操業技術を活用したエネルギー事業の拡大に力を入れており、今回の石炭火力発電もその一環。
<新会社と発電事業の概要>
〔所在地〕静岡県富士市今井4丁目(日本製紙富士工場鈴川の敷地内)
〔設立時期〕9月中旬(予定)
〔事業内容〕発電設備の運転・維持・管理および電力の卸供給販売
〔資本金〕約26億円(予定)
〔出資比率〕日本製紙20%、三菱商事70%、中部電力10%
〔発電出力〕送電端約10万kW
国際販売統括部を新設輸出体制を強化
日本製紙は、グループの輸出体制を強化し戦略的な輸出を拡大するため、9月1日付で「国際販売統括部」を新設する。
同部では、洋紙・板紙の全般にわたり、専門性の高い輸出関連業務を集中的に行うほか、海外現地販売組織も強化しながら、海外市場で成長が期待される戦略製品の販売拡大を図る。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/2号」より