個人情報書類回収BOX設置
機密文書の廃棄、処理を手がける㈱デルエフはこのほど、ローソンと共同で個人情報書類の回収・リサイクルを開始した。ナチュラルローソンの各店舗へ「個人情報書類回収BOX」を順次導入している。
家庭から排出される主な個人情報書類は、可燃物として市町村の施設で焼却処理されており、エコサイクルに配慮した処理はあまり普及していない。また、住所や名前などが記載された書類の保護も、個人レベルではなかなか普及しにくいのが現状。この潜在ニーズに着目し、両社は店舗への「個人情報書類回収BOX」設置を決めた。公共性の高いコンビニに回収BOXを設置することで、個人レベルでも気軽かつ安全に個人情報を処理できる環境を整えていく。
回収BOXは店舗から回収後、デルエフセンターで確実に処理され、製紙会社でトイレットペーパーや段ボールなどに再生される。ちなみにデルエフが導入している国内最大級のシュレッダーは、家庭用、業務用のシュレッダーに比べ、よりリサイクルに適した“繊維を残す”方式を採用、リサイクル率の向上も実現している。試験的に先行導入した5店では、2012年1年間でトイレットペーパー431個分の書類を回収できた。
ナチュラルローソンへの回収BOX導入は、10月に22店舗、11月25店舗、12月20店舗を予定。店内に設置する回収BOXは、投函口を狭く設計し紙類以外の投入ができないよう工夫されている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/23号」より