南日本段ボール工業組合(=南段工)はこのほど、業界団体としては初めて、災害時の段ボール製品調達に関する協定を結んだ。
東日本大震災では、長期にわたる避難生活で3,000名以上の震災関連死が認定された。その3分の1が、床での雑魚寝など劣悪な避難所環境が原因で亡くなっていることが、復興庁の調査で報告されている。南段工は今回の協定により、災害時に段ボール製簡易ベッド、トイレ、パーテーションなどを避難所に供給し、避難所のQOL維持に貢献していく。なお協定では、災害の規模に応じて、県単位だけでなく市町が直接南段工に段ボール製品を要請できる仕組みを採用している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/20号」より