王子ホールディングスの100%子会社、王子グリーンリソースはこのほど、最先端植物工場の開発と運営を手がける㈱グランパと共同出資で農業法人を設立、三重県鈴鹿市に太陽光利用型植物工場(写真)を設置した。リーフレタスなどの葉物野菜を栽培し、2月から販売を開始している。王子グループは資源環境ビジネスの拡大を図るため、新規事業の取組みを進めており、今回のアグリビジネスへの進出もその一環。
同社グループでは、林木育種の研究を進め、この技術を国内外で森林管理・植林事業へ活用してきた。さらに昨年9月には、育種・育苗技術を活用して漢方薬原料となる薬用植物研究にも着手している。こうした研究技術とグランパの最先端技術を融合し、安定した農業経営体の構築と新たな価値の創造を目指していく。また、地域の生産者、生産団体、自治体などとも協力し、地域農業の活性化に貢献していく考え。
【新会社および事業の概要】
〔会社名〕王子グランパ㈱
〔設立〕2013年7月10日
〔本社〕三重県鈴鹿市広瀬町(旧森林資源研究所跡地)
〔払込資本金〕1億2,000万円(王子グリーンリソース75%、グランパ25%)
〔社長〕追永洋
〔ドーム数〕6棟
〔栽培量〕2,400株/日
〔栽培品種〕バタビアレタス(グリーンリーフ)、ホワイトセロリ、サラトリオ(3種レタス)など
〔販売先〕中部、京阪神地域
【㈱グランパの概要】
〔設立〕2005年9月17日
〔本社〕神奈川県横浜市中区
〔払込資本金〕9億100万円
〔売上高〕13億円(2012年度)
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/24号」より