日本印刷技術協会(JAGAT、塚田司郎会長)は去る2月5~7日、印刷関連機器の新製品をハード・ソフト両面から幅広く提案する「page2014」を東京・池袋のサンシャインシティで開催した。27回目を迎えた今回は、外資系を含め130社・団体が3フロア507小間を使って、最新の印刷機器や印刷ソリューションを展示。3日間で6万5,220名が来場した。来場者数は前回並み。
会場ではJAGATが無料で出展傾向を解説し、会場の見どころを案内するツアーが行われた。この見どころ解説ツアーでは、従来の印刷業とは直接関係ないような製品・サービスも提案されている背景について説明。海外では10年ぐらい前から印刷会社の業態変革が活発化し、“看板”の掛け替えが進んでいる点が指摘された。
それによると、①ITなどを駆使して印刷技術そのものに特化、印刷発注者のオーダー内容に細かいフォローが展開できるPSP(プリントサービスプロバイダー) ②印刷発注者のオーダー内容に合わせてマーケティングからプロモーションまでフォロー、その発注者をロイヤルカスタマーとしていくMSP(マーケティングサービスプロバイダー) ③製薬、食品、ICチップなどの分野で偽物を防ぐためのバーコード印刷によるセキュリティプリントなど、Add-Value(付加価値の高い印刷)の3業態に大別できるとした。
そしてこの流れが日本に上陸した際には、日本の印刷業者がどのように対応したらよいのか、出展企業のブースを回って展示の内容を解説した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/3号」より