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紙の業界ニュース

2014/06/09

決 算

=紙パの2013年度業績=
 前号のR&Dで取り上げたメーカー決算に続き、紙流通の2014年3月期決算を紹介する。数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年度増減率、〈 〉内は前年度の実績値。
●日本紙パルプ商事
〔14年3月期〕
 売上高 541,897 (+7.3%)
 営業益 7,844 (+16.7%)
 経常益 7,794 (+13.7%)
 当期益 974 〈前期△2,309〉
〔次期予想〕
 売上高 550,000 (+1.5%)
 営業益 7,200 (△8.2%)
 経常益 7,000 (△10.2%)
 当期益 3,600 (+269.6%)
 当期は、中期経営計画2013の最終年度としてグループ経営を推進した。経営資源の選択と集中・強化により収益基盤の強化、人材力の強化、グループ価値の最大化に取り組んだ。
 主なセグメントの業績を見ると、「国内卸売」は売上高が前年度比+1.7%、経常利益が営業費用の減少により同+14.4%。「在外卸売」は、円安効果もあり売上高は同+24.6%、経常利益はJP中国の利益回復もあって同+120.2%だった。ただし、年度末にかけて中国と欧州で債権の取立不能もしくは取立遅延の恐れが生じ、31億3,900万円の特別損失を計上している。「製紙および加工等」は、売上高が前年度比+4.6%、経常利益は原材料価格の上昇などにより△0.9%だった。
 次期については、一層の収益力強化と新たな事業の充実により増収を見込んでいるが、営業・経常利益は不動産賃貸事業と海外事業の一部で採算が厳しい状態が見込まれるため、減益を予想している。
●国際紙パルプ商事
〔14年3月期〕
 売上高 375,098 (+14.5%)
 営業益 2,565 (+43.0%)
 経常益 3,013 (+40.3%)
 当期益 2,032 〈前期5〉
〔次期予想〕
 売上高 393,000 (+4.8%)
 営業益 3,300 (+28.6%)
 経常益 3,500 (+16.1%)
 当期益 2,200 (+8.3%)
○国内拠点紙パルプ等卸売…紙は、国内需要は減少傾向だが、円安を背景に輸入紙の一部撤退もあり、販売量は横ばいで推移。板紙は、包装の簡素化や原紙の低米坪化などの減少要因もあるが、堅調な食料品関連や消費増税前の駆け込み需要が旺盛で、販売量は微増となった。古紙・パルプは、昨年1月の住商紙パルプとの合併効果で販売量・金額ともに大きく増加。全体では前年度比+13.3%の増収。
○海外拠点紙パルプ等卸売…アジアの印刷用紙市場では、円安に伴い日本からの輸出品の伸びが期待されたが、中国メーカーの供給過剰などにより競争が激化、市況は低調となり減少した。アジア以外では、インド、ブラジルなど新興国の通貨不安定を背景に低迷し概ね横ばいだったが、全体的に円安の影響を受け円ベースでは大きく増加する結果となった。全体では前年度比+24.3%の増収。
●平和紙業
〔14年3月期〕
 売上高 20,662 (+1.5%)
 営業益 368 (+42.0%)
 経常益 416 (+40.5%)
 当期益 218 〈前期△186〉
〔次期予想〕
 売上高 21,193 (+2.6%)
 営業益 375 (+2.0%)
 経常益 418 (+0.4%)
 当期益 225 (+3.2%)
 取扱い6品目のうち、ファンシーペーパー(金額構成比27.0%)は、近年、制作コストの圧縮傾向に伴い販売量が伸び悩んでいたが、秋口に書籍分野でのヒット作に恵まれ、前年度比+1.3%の増収となった。高級印刷紙(同23.8%)は多様な用途に採用され、環境対応型の新製品も市場への浸透が進んだ結果、前年度比+2.8%の増収。ベーシックペーパー(同25.9%)は一般商業印刷物、チラシ、封筒などに数多く採用され、また秋口の、メーカー各社による価格修正を受けての駆け込み需要もプラスに影響し前年度比+3.5%の増収。
 一方、ファインボート(同11.7%)は、廉価な一般白板紙への切替えが続き、前年度比△0.3%の減収。技術紙(同9.6%)は、主力の合成紙や電子機器製造用工程紙の販売量が減少し、前年度比△4.2%の減収となった。
 次期については、高付加価値製品の拡充を目指し、さまざまな角度から事業内容の刷新を図っていく。
●共同紙販ホールディングス
〔14年3月期〕
 売上高 17,708 (+1.3%)
 営業益 129 (△36.3%)
 経常益 154 (△25.9%)
 当期益 84 (△51.5%)
〔次期予想〕
 売上高 18,000 (+1.6%)
 営業益 180 (+39.5%)
 経常益 170 (+10.2%)
 当期益 150 (+77.2%)
 紙の需要が伸び悩む中、印刷用紙・情報用紙の適正価格販売を主眼に販売活動を展開した。需要家のニーズにきめ細かく対応する営業活動により販売量は前年度を上回った。利益面では金融コストの圧縮に努め、小口の商売を大切にし、加工や迅速なデリバリーに注力したが、年間2度に渡るメーカーの価格修正により仕入原価が上昇し売上総利益を圧迫した。また、物流費の増加もあって減益を余儀なくされた。
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/9号」より
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